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2024年1月の東京市場は、日経平均36,286円と、年初来2,998円の上げ幅で終えました。

年間最高値は1月22日の36,546円(終値でなく取引時間中最高値は1月23日の36,808円)と、バブル全盛期の1989年12月29日に記録した最高値38,915円まで2,369円に迫りました。



しかし、やや落ち着いてはきましたがここ最近の激しい値上げを考えると、バブル期の3万9千円と今の3万9千円では、お金の価値にかなり違いがありそうです。

消費者物価指数(2020年基準)を見てみると、バブル期最高値を付けた1989年12月は87.7、2023年12月(1月分は2月27日公表)は106.8と、この間に物価は約1.2倍強に上がっています。



そこで、この物価指数を用いて過去の株価を現在のお金の価値に合わせて計算すると、次の図のとおりバブル期最高値は47,391円になり、まだまだ1万円以上の開きがあることがわかります。



株価指数も物価指数も、指数のもととなる対象が何度も変わっていますので一概には言えませんが、株価が上がっても実感がわかないのは、こうしたお金の価値の変化も関係ありそうです。



この現在のお金の価値で計算したグラフを見ると、バブル期の1983年~1989年の急激な値上がりに比べて、リーマンショック(2008年9月)が落ち着いた後の2013年~2024年の値上がりは調整を繰り返しながら緩やかに伸びています。
NISA(2014年~)等の金融政策や、ネットワーク環境の発達、フィンテックを駆使したサービスの充実により、投資家の裾野が確実に広がってきていること等が背景と考えられます。

大不況や大規模な天変地異等でまた大暴落することもないとは言えませんが、上記グラフを見ると、現在のお金の価値で9千円前後に強固なサポートラインがあり、なんと1970年代から変わっていないことがわかります。